映像理論研究
研究計画(映画理論研究)
1960年代から80年代にかけて著しい発展を遂げた映画理論研究は、その後の映画史研究の隆盛に比して、研究の活力や影響力などがいくぶん限定されてきている観がある。内外におけるこうした状況に鑑み、映画コースにおいても理論的研究の新たな発展を図るべく、中核となるテーマを設定して、内外の研究者が参加する論集や研究分担者の著書・論文を刊行し、さらに可能であれば関連するテーマをめぐる国際的な研究集会の開催をめざしたい。具体的な研究テーマの一つとして想定しているのは「メタ映画」(映画についての映画)の問題である。これは現代の映画理論研究における主要なテーマの一つであるが、わが国においては、もとより映画理論を専門とする研究者の数が少ないこともあり、その重要性に見合った研究基盤がまったく整っていない。こうした状況を脱し、まずは国内において問題意識を共有できる研究環境を構築することが、初年度の喫緊の課題である。そのために、基本的な作業機材や文献・映像資料を整備して、メタ映画の問題に関心を寄せる国内の研究者や大学院生のための共通の拠点を設けることに努めるとともに、既に進めている関連の研究については、論文によってその成果を発表する予定である。
グローバルCOE研究員に対する研究指導
上述の通り、映画理論の領域については、近年、それを専攻する大学院生の数は決して多くない。こうした現状のもとでは、本学はもとより、他大学や外国の大学院生をも視野に入れて、この分野への関心を喚起することが何よりも重要である。そのために、まずは時代や方法によって多様な展開を遂げてきた映画理論についての総合的な理解を促すとともに、理論研究を行うための基本的な能力(特に外国語文献の読解力、論理的な思考力、明瞭な説明力など)の育成に努め、その上で、コースとしての中核テーマであるメタ映画の問題や、各自の研究テーマに応じた指導を行ってゆく。事業推進担当者
| 氏名 | 所属 | 担当コース |
|---|---|---|
| 武田 潔 | 文学研究科教授 | 映像研究(理論研究) |


