シェイクスピア・ゼミ
研究計画
「シェイクスピア・ゼミ」では、21世紀COEでの研究会の成果をもとに、国内外における極めて多様化するシェイクスピア批評の地平を見直すとともに、テクストと舞台との双方をつなぐ有効な研究の可能性を模索し、その発展へ寄与することを最終的な目標とする。研究の大きな方向性としては、 (1)テクストの言語を、シェイクスピア時代の政治・文化的コンテクストの表象として徹底的に読む(解釈する)ことと、(2)視覚的テクストとしての舞台上演(劇場構造・観客の相違、舞台上の絵画的意図など)が言語テクストといかに有機的な関係にあるかを探求してゆくことの2つである。テクスト論に関しては、シェイクスピアと同時代の劇作家の幾つかの戯曲(1600年前後を考えている)を読み込むことにより、同じ政治的・文化的な素材を扱いながら、シェイクスピアと他の劇作家とでは、いかなる差異が現れているのか、それが何を意味しているのかを考察する。また可能であれば同時に、当時の劇作家たちのテクストの中の舞台表象、つまり上演を想定した非言語のテクストが、公衆劇場と私設劇場ではどのような違いを見せているのかを、観客層と政治・文化的な面から検証してみたい。 具体的な計画としては、シェイクスピア・ゼミを定期的に開催するとともに、国内外の著名な講師を招聘したセミナーを随時開催してゆく。
グローバルCOE研究生に対する研究指導
月1回の研究会の場(シェイクスピア・ゼミ)で、テクストを精緻に読む力をつけ、多様な批評理論を適切に使い得る視座を養えるようにしてゆきたい。研究会では、シェイクスピアおよび同時代の劇作家の作品を「演劇的に読む」こと、つまり言語テクストと視覚的な非言語テクストとをつなぐ読み方をしてゆきたい。具体的には、複数のテクストを常に上演を想起しながら部分的に精読してゆくと同時に、テクストの言語的なアプローチから発するはずのジェンダーや政治・文化的な解釈、または舞台表象のあり方などについて発表してもらうことも考えている。 また、グローバルCOE研究生の個別な研究テーマには、時代・地域の異なるものも含め、随時、幅広く対応したいと考えている。また、さまざまなアプローチによる外部講師(研究協力者)のセミナーも活用してもらいたいと思う。こうした研究会・セミナーを通じて、博士論文執筆の際の理論・テーマ設定、方向性などについて支援し、国内外の学会や学術誌への投稿の際にも、外部講師との連携の下、バックアップしてゆく予定である。事業推進担当者
| 氏名 | 所属 | 担当 |
|---|---|---|
| 冬木 ひろみ | 文学研究科人文科学専攻・英文学コース 准教授 | シェイクスピア・ゼミ |
| 本山 哲人 | 法学学術院 准教授 | シェイクスピア・ゼミ |


