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西洋演劇身体表象研究

研究計画

現在の西洋演劇研究は戯曲のテクスト分析による研究が主流であり、実際の演劇上演に関連した研究は未だ熟した分野となっていない。演出家によって解釈され、演技者の身体を通じて具体化されたパフォーマンスの良質なものが当該作品の解釈に新たな光を投げかけることは少なくない。上演が作品の評価に与える影響や、テクスト分析と上演分析の相互補完的な研究の重要性を考慮すれば、任意の戯曲上演に於ける俳優達の演技・演技法の身体論的分析、および、映像に記録され、各種メディアに流布する身体イメージの分析は、将来の西洋演劇研究のなかで重要性を増していくと考えられる。しかし、実際には、テクスト分析の興隆に比べて上演芸術研究が立ち後れているのが現状である。その最大の障壁のひとつが、研究者が容易に参照できるかたちでの上演記録映像のアーカイブが存在しない点である。伝統的に著作権・肖像権のコントロールが厳しい劇場・劇団に関しては、上演記録映像を入手することは困難であるが、新たに台頭してきている劇団の中には、研究対象としての記録映像に理解を示すものも少しずつ現れてきている。

本研究は、そうした劇団との交渉を通じて、西洋演劇上演記録のアーカイブを構築する可能性と方法を探りつつ、西洋演劇における身体論研究の基盤構築を推進することを目指す。付随的な研究として、西洋演劇を積極的に受容する、現代日本の劇団による作品も本研究の対象として視野に入れていく。

事業推進担当者

氏名所属 担当
坂内太文学学術院専任講師西洋演劇身体表象

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